レポート一覧
DORAは2025年から2026年にかけて、AIをテーマに4本のレポートを発表しました。各レポートは互いを補完し、個々の開発者 → 組織 → 実行ケイパビリティへと視野を広げていきます。
一覧
| レポート | 発表 | 一文要約 | 読む |
|---|---|---|---|
| Impact of Generative AI in Software Development | 2025.03 | AIは個人の生産性・ウェルビーイングを高めるが、デリバリー成果にはまだ負の影響がありうる | 要約 |
| State of AI-assisted Software Development | 2025.09 | AIは増幅器。処理量は増えるが安定性は揺らぐ | 要約 |
| DORA AI Capabilities Model | 2025.12 | AIの効果を増幅する7つのケイパビリティと実行戦略 | 要約 |
| ROI of AI-assisted Software Development | 2026 | AI投資のROIを計算し防衛する実務フレームワーク | 要約 |
なぜ「トリロジー + 1」か
DORAは2025 Year in Reviewで、2025年には年次レポート1本ではなく「トリロジー(trilogy)」、つまり3部作を発表したと説明しています。これに2026年のROIレポートを加えたものが、このサイトで扱う4本です。
- Impact of Gen AI (2025.03) — 問題提起。2024年の研究をもとに、AI導入の個人的利益と組織的逆説を示す
- State of AI-assisted SD (2025.09) — 全体像。AIが組織システムを増幅するという中心命題を確立
- AI Capabilities Model (2025.12) — 処方。増幅効果を実際に得るための7つのケイパビリティ
- ROI of AI (2026、トリロジー外の続編) — 正当化。「生産性の落ち込み(productivity dip)」を乗り切り予算を防衛する計算ツール
繰り返し現れるメッセージ
- AIはツールではなくシステムの問題である。 個々の開発者の速度向上は下流のボトルネックで相殺される。
- 信頼が生産性を左右する。 信頼が低いと提案の受容率・変更の提出量が減る。
- 測定は結果(outcome)中心であるべき。 行数・トークンのような活動量指標は罠である。
- 小さなバッチ・バージョン管理・速いフィードバックといった基本がAI時代にこそ重要になる。
出典
DORAレポートシリーズの要約です。原文 © Google LLC、CC BY 4.0。各レポートの原文リンクは個別ページにあります。